下戸が酒を語る。

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レモンチューハイ イズ ニュースタンダード

令和元年梅雨、37歳のいまだかつてない無謀(チャレンジ)がはじまろうとしている。

 

早速だがレモンチューハイはご存知だろうか。

 

ビール、ハイボール、に続く居酒屋でも定番のメニュー。甘くて酸っぱい、アクエリアス色の居酒屋やコンビニでも売っている定番のお酒だ。

 

では、レモンサワーはご存知か。

 

こちらも、ビール、ハイボール、に続く居酒屋でも定番のメニュー。無色無臭で味は炭酸水にレモンの味がほんのり感じるクリアな味わいの呑みやすいお酒だ。

 

今のところ、大きく定義があるのだとしたらこれぐれいだと思う。

 

私の認識では、ほとんどの人がレモンチューハイとレモンサワーは同じお酒だと思っている方が多いと考えてる。なぜなら、レモンチューハイと書いていてレモンサワーが出てくるお店がある。逆もあってレモンサワーと書いてレモンチューハイが出てくるお店もある。お店側が定義無視で提供しているのだから我々、消費者が一緒のお酒だと思うのも理解ができる。

 

 

ここで少し、ややこしくなってきているのがレモンリキュールと炭酸で割ったのも出てきた。これをレモンサワーやレモン酎ハイとうたっているお店もある。レモンフィズで良いのではないかとすら思う。もはや、カクテルだ。いやいや、チューハイもサワーもカクテルの定義には入っているのだけど…。

 

ややこしい。

 

もっと、言えばイチゴのリキュールと炭酸水で割ったらイチゴチューハイやイチゴサワーと呼ばれるのか…。

 

考えれば考えるほどややこしい。

 

さらに大阪の飲食店のメニューでは酎ハイのジャンルの中にレモンやらカルピスやらライムなど様々な味がある中、ウーロンハイというお酒も書かれている。酎ハイと一緒のところに書かれているのだからウーロンハイもウォッカベースで割られていると思いきや焼酎とウーロン茶のみだ。単純に焼酎ウーロン割なので炭酸水も入れない。

 

私も過去に飲食店でバイトしているときに間違えてウォッカベースでウーロンハイを作ったことがあるし、焼酎をウーロン茶と炭酸水で割ったこともある。もし、居酒屋でウーロンハイを頼んで違和感がある色と味だったとしても優しく教えてあげてほしい。おそらく、ドリンクを作ったのは新人さんなのだろう。

 

酎ハイとサワー、レシピが違う呑みものが一緒くたになってきているのが現状で、よく分からないまま進化し続けているからややこしいのだ。

 

ただ、お店やバーデンダーさんでカクテルはレシピが変わる。ジンを使うカクテルなのに焼酎を使ったりとバーデンダーさんの解釈の違いや個性を出すために変えているのは理解している。だから、同じレシピでもレモン酎ハイといったりレモンサワーといったりするのはわかる。

 

がやっぱり気になる。

 

宝焼酎

 

〝酎〟ハイって書くんだったら焼〝酎〟ベースじゃね?

 

そもそも、酎ハイの語源は焼酎ハイボールから来ている。関東の下町が発祥とされているが焼酎ハイボールが西日本には受けなかったので甘い酎ハイいわゆるウォッカベースにしたら西日本で広まったと以前酒造メーカーの人に聞いた。もしかしたら憶測かもしれないし嘘かもしれない。

 

信じるか信じないかはあなたしだい。

 

もはや、ウォッカベースになった時点で焼酎ハイボールではなくなったのだが、西日本では酎ハイという名前が定着し、逆に関東は甲類焼酎とレモンを炭酸割がレモンサワーという名前に変化した。なぜ、サワーとなったのかはわからないが歴史や名前の由来、レシピからみてもアベコベになっている。

 

私は大阪に住んでいるということもありレモンチューハイは昔から馴染みがある。レモンサワーというのはここ最近ブームということもありこの1〜2年で知った。今では流行っていることもあり大阪でもレモンサワーという言葉をよく目にする。

 

いろいろお店側も試行錯誤しているのもわかるが居酒屋で「東京チューハイ」とうたっているお店へ行ったことがある。歴史、由来から考えても理解に苦しむ。が東京チューハイとメニューにのせたほうが売れるのだろう。だとすると、お店でレモンサワーという名前にしたら売れて他の店も真似をして定着していったのであろうと思った。

 

ここで、ネーミングが大事なのは理解できた。ただ、あまりにも節操なくさまざまな名前をつけているのには違和感を感じる。焼酎ハイボールから始まったカテゴリーのなかに、チューハイやサワー、ウーロンハイなどの名前がありレシピは決まっているようで決まっていない。バラバラだ。

 

ただ、店側も消費者側も困惑することがあるはずだ。地域関係なしにレシピをベースにしっかりとしたルールを決めて欲しい。

 

そして、何よりも私自身が助かる。私はウォッカベースのチューハイが苦手だ。美味しくもないし悪酔いする。逆に焼酎ベースのチューハイは好きなのだ。飲みやすいし悪酔いしない。料理にも合う。だから、店で注文するときは何で割っているのか確認する。が、通ぶっている感じがしてすごく恥ずかしくなってくるのだ。

 

関東で言われているサワーのレシピが焼酎+炭酸水なのだからチューハイと改名。関西でいうレモンチューハイはスピリッツ(ウォッカやジン)と炭酸水で割ったお酒なのでレモンサワーでいいと思う。また、ウーロンハイとは言わずに焼酎ウーロン割りと言ったほうがわかりやすいしリキュールと炭酸水なら○○○フィズと言ったほうがいい。

 

レモンサワーブーム到来で居酒屋さんが様々なレシピや名前を考えて提供している。好みや苦手もあるので名前もレシピもゴチャゴチャされると頼むほうも躊躇してしまう。流行っているからといってルール無用にするのではなく、ある程度のルールはつくったほうがいいと思う。

 

レモンチューハイ イズ ニュースタンダード

レモンチューハイ イズ ニュースタンダード

今回は自宅で撮影をした。宝酒造の純アルコール度25%が好きなので酒屋を探しまわったけど、どこにも置いてなかくお店の人に聞いたら結構売れているとのこと。仕方なく純アルコール度20%を買って帰った。帰り道に家の近くのコンビニに寄ったら25%を発見したので思わず買ってしまった。

 

思っていたよりもと言ったら失礼だが、下戸の私には純アルコール度20%もあっているみたいだ。

 

発見を発信するデザイン事務所 Speaker Lab

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