下戸が酒を語る。

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持論 歴史ある酒は美味しいと思う 【日本酒-1杯目 七本槍】

実は、Twitterでも意思表明をしたがブログを始めるときに月2回更新を目標にしていた。

 

 

そして、4月は1回しか更新ができていない。 5月も入り長い長いゴールデンウィークが明けやっと更新ができた。ここで思う。やはり、月二回更新は厳しい。なので、月一回更新を目標に変えようと思う。これは、約束ができていないとかそういう事ではなく。あくまで、目標を変更しただけだと言うこと。目標が変わるなんてことはよくあることだ。それが、早かっただけのこと。

 

さて、元号が平成から令和に変更されたので令和にちなんで日本酒の〝冷や〟と〝冷〟酒。のことでも書こうと思う。

 

まず、私の日本酒のイメージは前の会社の上司が「お前、日本酒なんか呑んでるから○○になんねん。」とよく怒っていた。もちろん、私はこの言葉で怒られたことがない。当時は全くと言っていいほど呑めなかったからだ。もし言われても「呑んだことないんで。」って言って終わる。(終わらないと思うが…。)ちなみに私が前の上司に一番言われた言葉は「お前の変わりはいくらでもいる。」だ。「こんなに仕事をしない人間の変わりなんかいませんよ。」と言ってやりたがったが言えなかった。だってサラリーマンなんだもん。

 

こういう言葉を聞いていたせいか私の中では日本酒が悪というイメージになっている。しかし、なぜ前の上司は日本酒を悪としていたのか。答えは簡単で前の上司はウィスキーが好きだから。日本酒とウィスキーの大きな違いは蒸留酒醸造酒ということだ。

 

ざっくりいうと、蒸留酒というのはジンやウォッカなどのスピリッツやウイスキーやブランデー、日本のお酒だと焼酎などのアルコール度数が高いお酒となっている。醸造酒はワインやビール、日本酒などのアルコール度がそんなに高くないお酒。っと言っても日本酒はアルコール度数が高めであるが…。

 

醸造酒でも単発酵酒と複発酵酒に分かれる。さらに複発酵酒の中にも単行複発酵、並行複発酵と細分化される。その中でも日本酒は並行複発酵の部類に入る。がこのブログではここから先の説明を割愛。なぜなら、偉そうには言っているが私もブログを初めて知ったことなのでもっと、詳しい人に聞くべきだと思う。それに付け焼刃の知識で説明したところで間違った情報を流しそうだからだ。

 

話は戻るが、私は前の上司に日本酒は悪説と聞いていたので、まんまと洗脳されていたのだ。今、ブログを書きながら思ったのだが…。前の上司は同じ醸造酒でもビールは呑んでいた。なぜ、日本酒だけ悪なのか…。意味がわからなくなってきた。。。

 

まぁ〜前の上司のことは、どうでもいいんだけど…。

 

お酒のブログを始めたのでウィスキーやビール以外にもいろいろと呑んでみたが日本酒も悪くない。なんせ、料理との相性がいい。アルコールの味がなく、ほんのりとした甘味が料理の味の邪魔をせず逆に引き立てる。一時期、よく聞いていたマリアージュという現象なのかもしれない。

 

そういえば、ちょっと前までは流行り言葉になっていたせいかマリアージュという言葉が雑誌や飲食店の看板、チラシでよく目にしていた。実際にはワイン用語だが日本では大きな意味を捉われている。

 

ワインだけではなく日本酒もマリアージュができるお酒だと思っている。ただ、流行り言葉になっていたときはビールや酎ハイ、焼酎でも使っているのを何度か見たことがある。もはや、マリアージュと言っとけば客や読者が買うだろうと思っていたのか、そもそも意味がわかっていたのか…。わからないが、あちこちで見た記憶がある。ちなみにビールやハイボール、焼酎にはマリアージュではなくペアリングという言葉を使うらしいが、浸透もしてなければ取って付けた言葉の臭いがするから私は使うことはない。

 

日本酒の特徴と言えば春は冷やで夏は冷酒、秋冬には熱燗など一年中楽しめるお酒だ。ウィスキーや焼酎とかもお湯割りなどで呑むことがあるが、お酒自体を温めて呑むのはワインと日本酒ぐらいではないでなかろうか。また、呑み方も5度刻みで呑み方があるのも日本酒の特徴だ。

 

ちなみに「冷や」と「冷酒」は全く呑み方が違う。〝冷〟の漢字を使っているが「冷や」は常温で管理している日本酒。「冷酒」は0℃〜15℃をさすので、冷酒のほうが温度を低くした日本酒なのだ、

 

デートなどで日本酒を冷酒で頼むときに「七本鎗を冷やでください。」などと言ったら赤っ恥だ。店員さんはサラッと流してくれるかもしれないが、ちょっと日本酒が詳しい女性だったらカッコつけたのが直ぐにバレる。カッコつけるのであれば、ある程度の知識は知っておいたほうがカッコがつく。さらにカッコをつけるのであれば先ほども書いたが日本酒は5度刻みで味や呑み方が変わる。知っておいて損はないはずだ。

 

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ロケ地:朝な夕な(大阪・福島区

 

冷酒———————

0度…みぞれ酒

5度…雪冷え(ゆきひえ)

10度…花冷え(はなびえ)

15度…涼冷え(すずびえ)

 

 

常温…冷や酒

 

 

熱燗———————

30度…日向燗(ひなたかん)

35度…人肌燗(ひとはだかん)

40度…ぬる燗

45度…上燗(じょうかん)

50度…あつ燗

55度…飛びきり燗

 

などの呑み方がある。正直、日本酒の冷やと冷酒のことを軽い気持ちで書こうと思っただけなのだが、こんなにもデリケートなお酒だとは知らなかった。冷酒、冷や、ぬる燗、熱燗ぐらいしか聞いたことないし、ブログを始めなかったら今も知らないだろう。

 

普段は日本酒をあまり呑まないのだが、ブログに日本酒のことを書こうと思って滋賀の富田酒造から出ている七本鎗の無農薬純米を呑んできた。ちなみに富田酒造は西暦1534年(天文3年)頃の室町時代に創業された現在は15代目まで続く歴史ある酒蔵だ。

 

七本槍という名前は世に名高い秀吉旗下の〝賤ヶ岳の七本槍〟から由来されている。賤ヶ岳の七本槍とは「本能寺の変」の翌年天正11(1583)年、信長の跡目をめぐって羽柴秀吉(後の豊臣秀吉)と柴田勝家が戦った「賤ケ岳の戦い」で勇猛果敢な働きによって秀吉を勝利へと導いた七人の若武者のことをさす。

 

冷酒と熱燗を呑んでみたが、〝七本槍〟というイカツイ名前とは裏腹に下戸で日本酒をあまり呑まない私でも繊細で呑みやすく、これは悪いお酒(いい意味で)だとすぐにわかる。一口呑んで目を瞑ると信長の弔い合戦で秀吉が賤ケ岳の戦いに勝利し勝利の美酒を呑んでいる情景が思い浮かぶ。

 

はずがなかった。

 

賤ケ岳の戦いなんて学校の授業で習っていたかもしれないが、授業中なんてほとんど寝ていた私からしたら覚えているわけがない。本当に七本槍のことを調べて知った戦いなので思い出やへったくれもないので情景など思い浮かぶはずがない。

 

下戸の私には熱燗はハードルが高いとは思っていたが、熱燗は熱燗で美味しい。本当に温度が変わるだけで味が変わるんだと感動した。日本酒を温めたことでほんのり香りがたち食が進む。何から呑んだらいいのかわからない日本酒に興味のある方へおすすめの銘柄だ。

 

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持論 歴史ある酒は美味しいと思う


 最後に…。

前回のメーカーズマークのデザインと見比べても写真の画角が一緒で似たような写真になってしまった。もっと、写真の勉強をしなければ…。